初めに

タイトルに「香港の今」とつけてみましたが、そんなかっこいいことを書けるほど香港迷(香港通)でもなんでもありません。そういうのは福島香織先生あたりを参考にしていただいて、私は見てきたものと香港への旅行について書いてみます。

端的に言えば、デモが行われてない時間や場所はただの街であり、ただの香港です。

旺角と尖沙咀

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(A21バスの2階先頭から見たネイザンロード)

香港と言えばこういう感じではないでしょうか。半島側ではこういうのを楽しむことができます。


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道にゴミ捨てまくり。何かと言うと…


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こういうマーケットの端っこです。右側にもゴミが見えますね。


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いい雰囲気。

場所はこのあたり。





MTRの駅で言えば旺角(モンコック, Mong Kok)。このあたりはデモが激しい地域の1つです。

デモの主張が壁や道にたくさん書かれており、同時にそれを消す人々がたくさんいました。もし彼らが公務員だとすればややこしいことになるかもしれないと思い、そちらでは写真を撮らず、少し戻って尖沙咀(チムサーチョイ, Tsim Sha Tsui)で撮影しました。


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五大訴求(five demands)とは、デモの人たちが求める5つの要求のこと。

1. 逃亡犯条例改正案の完全撤回 (これは既に撤回されました。しかしながら遅すぎたということです。)
2. 市民の抗議活動を暴動とみなす見解撤回
3. デモ参加者逮捕及び起訴中止
4. 警察の過度な暴力制圧の責任追及、及び独立調査委員会による警察調査
5. 普通選挙の実施 (元は長官キャリーラムの退陣でしたが、今は変わったようです。)

https://twitter.com/japanavi/status/1169176457324593152
現状において中国側が飲むはずはありませんが、これが最終目標のようです。


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こういう感じです。「光復香港、時代革命」はよく見かけるスローガンの模様。


そしてチムサーチョイの南端で長らく閉鎖されていたアベニューオブスターズ(星光大道)が再開していたので朝に散歩してみました。

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気が緩みますね。何のキャラ?


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平和な風景。


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遮るものがありません。

大昔だと人気の夜景スポットではありましたが(今でも人は多いようです)、もう今はそれほどでもありません。あまり期待しない方がいいでしょう

旅行の是非

2019年10月22日現在、例えばバスに乗れるくらいなら問題はないと思います。

主にデモは土日に行われます。従って日曜日に帰国する場合は注意。AEL(空港と都市を繋ぐ電車)は途中の駅に停まらなくなることもしばしば。午後からAELが運航停止なんてこともあったようです。AELを使う予定のある人は、始発駅の香港駅に近いホテルに泊まる方が安心できるかもしれません。保険としてその他の空港へ行く手段、MTR(も途中の駅に停止しないことがあったり、夜遅くは運航を停止したり)、バス、タクシー等も検討に値します。

MTRの駅は出入口がデモで破壊され、使えないところがしばしばあります。尖沙咀ならD1, D2, E, L1あたりは閉鎖されていました。

デモに近づくのは避けた方がいいでしょう。催涙ガスが流れてきます。(近づきたい人は近づいてもいいとは思います) 特に夜は危険です。アップルがアプリの公開を中止しましたが、リアルタイムマップをウェブサイトから見ることが可能です。犬はもちろん権力の犬です。

何かが起きるのが心配で仕方ない人は止めた方がいいでしょうが、死者がたくさん出ているわけでもなく、観光客としての分別が付くなら香港へ行くこと自体に問題があるとは思えませんでした。デモがない場所は普通の生活が営まれているし、ランカイフォンあたりは飲んだくれがフツーにいます。

情報

HKmapとは別に情報として。

デモやそういった情報について検索すればいくらでも出てくると思いますが、それ以外でも例えばこういったページに情報が出ています。

バスはアプリやウェブサイトで調べることが可能です。こちらはそういったウェブサイトの1つ。漢字がいいか英語がいいかはお任せしますが、右上の緑・青・オレンジ・ピンクの4つから調べることが可能です。

空港から出る時には何もないですが、入る際にはチェックがあります。パスポートと予約(Eチケットの控えやボーディングパス)を確認されます。

終わりに

デモの影響で観光客が減り続け、長引くにしたがい観光客が減ったままになっています。

まず中国からたくさん来ていた人民は物凄く減ったようです。もちろんですが、世界中からの観光客もかなり減っています。観光業で食べている人たちには厳しい状況で、しかもさらなる困難が待ち受けているように思えます。

落としどころは見えず、またそういったものを求めているのかどうか。恐らくそんなものはないでしょう。

私は当事者ではありません。そして参加していこうとも思いません。しかしながら第三者として傍観していきたいくらいには、この問題が気になってはいます。

"at your own risk"を解する方で興味があるのなら、ちらっと眺めてみるのは自分のためにも観光業のためにも悪くなさそうですね。

それではまた。

(こんな記事で申し訳ありません。何度か書き直すと思います。)