気になる人は気になると思われる話。
ホテルでチップを払う必要はあるの?いつ払えばいいの?です。AHLA(American Hotel and Lodging Association)というアメリカの非政府組織で、ホテルやその他宿泊関係の総本山的な協会があります。
そこでは次のような提言をしています。
そこでは次のような提言をしています。
- 送迎シャトルには、1~2ドル/人もしくは4~5ドル/グループ
- ホテルで車を駐車場から出し入れする人には、1~5ドル
- 鞄やスーツケースを部屋から出し入れしてもらう、つまりベルスタッフには、1~5ドル/1回
- 出入口にいるスタッフにタクシーを呼んでもらうなど手伝ってもらった場合には、1~2ドル
- コンシェルジュでしっかりとしたサービスをしてもらったら、5~10ドル
- ハウスキーピングには、毎日1~5ドル
- 部屋に何か特別なものを持ってきてもらったら、1個につき2ドル~
- ルームサービスやバーテンダー、ウェイターなどのチップとして、15~20%
これが正しいかどうかはわかりません。現実的にはこれは協会の見解ですから、少し多めに書かれていることは想像に難くないわけですが、個人的にはそれほど逸脱しているとも思えません。
実際にはアメリカでも意見が分かれています。
もちろん従来のチップ文化を守るべきだという意見も多く見かけます。彼らの生活を守るべきだ、と。基本給は恐ろしく低く、チップで生計を立てている人が殆どなのです。
逆に、チップを渡すのは義務ではなく必要に応じて渡すべきだ、ホテル(やレストラン)は従業員にちゃんとした給料を出すべきだ、という意見も最近では多くなっています。
しかしチップを貰う人たちにとって、チップは1ついい点があるのです。それは、脱税です。記録に残らない収入に対して税金を払う人は殆どいないわけです。
チップ制度を嫌う人がとても増えてきたため、給料を高くしてチップを貰わない店などもあったのですが、結果的には従業員がノーを突きつけ、元に戻りました。
話ももとに戻りましょう。
個人的な話をすれば、私は日々のハウスキーピングにはお金を払いません。キーパーには「このジャップが!」と思われているかもしれませんが、払うとより良いサービスを受けられるわけでもなく、必要としていると言われたこともないのです。それでも払うというのは、ただの忖度のように思えて仕方ありません。
しかし飲食では間違いなく払います。これは基本的なルールと解釈していて、チップを払わないというは無銭飲食(無銭ではないにしても)のように感じられます。払わないと帰してくれない…ほどではないとは思いますが。
あまりその他のサービスはあまり受けませんが、適宜払うように思います。
基本的にはやはり個人の考え方次第でしょう。アメリカでは直接チップよこせと言われることが少ないため、払うべきかどうかはさておき、払わないでも良い局面もあるでしょうから。
最後に少し脱線しますが、東南アジアだとチップよこせと言ってくる人がそれなりの割合でいます。特にタイでしょうか。サービス業においてはチップが標準となっているため、チップを払わないとサービスが途中で終わってしまったり、けんかになってしまうこともあるそうです。ちゃんと払った方が身のためです。
料理のレシピに塩少々とあったりします。少々ってどれくらいやねん?という疑問を持つ人もいるでしょうが、この場合でも塩を入れないという選択肢はありません。チップも似たようなもののような気がします。いくら払うべきかはさておき、必要だろうから用意はしておこうと。ただアメリカであまり現金を使うことがないため、チップを払えないことがあるんですが、どうしたもんでしょうか…。
それではまた。