日本だとどちらも希少種でしょうけれど、確実にいらっしゃるはずの両グループの上級会員。この提携で、互いのマイルとホテルポイントとが貯まるようになります。
アメリカン航空のプログラムであるAAdvantageの上級会員は、ハイアットに泊まると1ドルにつき1マイル貯まるように。逆にハイアットのプログラムであるWorld of Hyattの上級会員は、アメリカン航空に乗ると1ドルにつきハイアットのポイントが1ポイント貯まるようになります。
何もないところから1%付くというのはそれなりに大きく、特にアメリカではなかなかのパワーを持つ提携となるのではないでしょうか。
マリオットでも似たようなシステムがあります。今の対象はエミレーツ航空(EK)と中国東方航空(MU)。SPG時代からの遺産ですが、デルタ航空が抜けてしまったので、個人的には魅力はかなり薄れてしまいました。uberも抜けてしまって寂しい限りです。
アメリカン航空とハイアットとでステータスマッチも行われます。
といってもマッチするのは、アメリカン航空のコンシェルジュキーと呼ばれる、最上級会員のみ。ちなみにコンシェルジュキーになる方法はシンガポール航空のPPSクラブと同様で、自社でたくさんお金を使った人です。そんな人には、ハイアットの最上級ステータスのグローバリストが与えられるようです。
そんなコンシェルジュキーではないけど上級会員という人には、お互いのプログラムでのエリートステータスが得られやすいようになるとのこと。明確なことはまだ示されてませんが、1ドルにつき1マイル/ポイントが貰えることといい、お互いを利用する動機にはなりそうです。
(ちなみにシンガポール航空のPPSクラブはSGD25000=約200万円と公表されていて、回数制限などはありません。そのため日本からの1～2往復でもなることが可能です。シンガポール航空の上級会員の中の上級会員なので、もちろんスターアライアンスゴールドです。暇はなくともお金が余っているならチャレンジ可能。そしてPPSクラブの上にはさらに上級クラスがあります…)
多くの日本人にはあまり関係がないかもしれませんが、ホテル業界と航空業界の動向の一端でした。
それではまた。
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